円山鍼灸「円山漢祥院」 の日記
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漢祥院だより2013.06
2013.06.17
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「患者さんがもっともアクセスしやすい東洋医学に」という大きな問題が
日本の鍼灸業界にあることをご存知でしょうか?
中国や韓国は、国策として、鍼灸医療を国をあげてバックアップしています。
特に中国は、海外に鍼灸を広げることに躍起になっており、日本の政府との違いが顕著にあります。
欧米も鍼灸は保険対象になるなど、日本との温度差は顕著です。
この違いは、どこから来るのか?
最近はドラックストア、つまり薬のツルハとかサッポロドラッグストアなどで
風邪薬の売れ行きが悪くなっていると聞きます。
なぜなのか?
日本は風邪でも、水虫でも、円形脱毛でも…
テレビのCMでもお分かりのように、
「すぐに病院へ!」 という誘導があります。
日本国民自体も、病院信仰が強くあり薬局で売薬というのは年々少なくなっているようです。
これは、医師会が誘導しているともいわれ、健康保険が赤字になる大きな理由のひとつです。
健康保険が赤字になるのは諸外国と比べ、病院利用が多すぎて、
その他のドラッグストアー、鍼灸の活用が少ないからだと言えます。
ドラックストアーでは、主力をサプリメントにかえて、当座の売り上げを維持しないといけないわけです。
健康保険がいつまでもつのかわからないのですが、我々は少しでも医療費を安くするためにドラッツストアーなどの利用や病院以外の治療の選択肢を考えることが必要なのかもしれません。
院長
渡邊 一哉