円山鍼灸「円山漢祥院」 の日記
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お便りから。
2017.01.23
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先日の事でしたが、高齢者の認知症になる方の多くが認知になる10年くらい前に匂いに鈍感になり始める事がわかりました。
これは、嗅覚を感じる脳もしくは嗅神経に、匂いを鈍麻させるある種のタンパク質が付着するためと言われ始めました。
おそらく ルビー小体というタンパク質が付着するためだという事です。これはすごい画期的な発見で、認知症の中で、アルツハイマー型 ルビー小体型とあるんですが、ルビー小体型の認知症がこのルビー小体という異常タンパクの付着が原因であれば脳循環をよくする事で、進行をおくらせたり治療ができる可能性があります。
これは鍼治療でも可能性があり、脳内に入る動脈の流れをよくし、脳から血液が下がる頸部のコリをとっていけばいいという事になるかもしれません。
漢方薬でも脳循環をよくする漢方があります。続命湯という脳卒中の後遺症などに使う漢方薬ですが、脳循環がよくなるので認知に効果があるかもしれないのです。
ご興味がありましたらご相談ください。周りの方で、もし匂いがわかりにくくなった、食べ物が腐っているものでもわからなくなっているという方がいたら、10年後にもしかするとルビー小体型認知症になる可能性もあるかもしれませんので、対策を講じる必要があるのかもしれません。医学はこうして少しずつ解明されるものもあります。
その中には薬物しか対応できないもの、鍼治療でも対応可能なものといろいろあります。常に情報に敏感になっていろいろな学会の報告、発表を見ていく必要もあると思われます。 院長