円山鍼灸「円山漢祥院」 | お店のミカタ https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 「円山かんしょういん」札幌市中央区円山の鍼灸治療院です。 【お知らせ】 7月より毎週水曜は、午前はお休みいたします。午後2時より午後8時までの受付です。 Fri, 07 Jul 2017 14:10:50 +0900 1679098 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 7月より毎週水曜は、午前はお休みいたします。午後2時より午後8時までの受付です。 【日記】 全日本鍼灸学会に参加して。 Thu, 15 Jun 2017 14:59:21 +0900 1668752 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1668752 平成29年度第66回 全日本鍼灸学会 学術大会に参加して<br />&nbsp;<br />                       統合医療連携支援機構   渡邊 一哉<br />&nbsp;<br />&nbsp;<br />毎年楽しみにしている学会の一つに、この全日本鍼灸学会がある。<br />というのは、私は伝統鍼灸系の鍼灸師と思っているのだが、中医学や経絡治療といった伝統鍼灸を西洋医学という切り口で判断をし、それが世の中に出て行くということは国民に周知して納得してもらう治療を行う上でも、同意書を交付してもらう医師に対しても大きな説得力になると思う。<br />西洋医学、いわゆる現代科学という物差しで伝統医療を測ること自体気に入らない先生もいるのだろうが、それは日本が鎖国していた時代と同じである。鍼灸医療は他の医療との物差しで計られて行くべきだし、そうすることが信用に繋がる。6月10日11日はそういった鍼灸医療が国民の信用に足る医療であると新しい説明ができるべく知識を入れる大会であると思う。鍼灸にかかる患者さんはやはり勉強をしている、新しい知識を入れているという先生のところに多く集まるし、そういう先生のところには紹介も受けるようになる。自分のところに新患が少ないと思うのなら、まずは勉強だ。色々な戦略もあるだろうが、医療者のスキルアップというのは研鑽しかない。磨かれない刃物は切れなくなって行くのである。<br />今回の会場は東京大学である。数千名になるであろう受講者を受け入れる大学はメイン会場を安田講堂として、千人規模で入る講堂や数百人規模のホールや、研究棟を使わせていただいた。数ある教育講演、基調講演、指定講演とある中で、行きたい講演がかなり重なってしまい、ものすごく行けなくて残念な講演が多々ある。<br />その中でも、総合討論の<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>IPS</span></span></span>細胞と鍼灸治療に出てみたが、直接治療に関しての話ではないが、<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>IPS</span></span></span>細胞から神経幹細胞を作り、組織を培養し、例えば脊髄損傷の方の脊髄を再生すると、現在の価格で1億円かかるということだ。もちろん脊髄再生が一般的に行われるようになるとスケールメリットで安くはなるが、それでも数千万円はかかるということだ。<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>IPS</span></span></span>細胞の普及はこれまでの治療の方法がない<br />患者さんの福音ではあるが、健保財政にとっては悪魔である。100人脊髄損傷が発生するだけで100億、数万人になるとどうなるのか?もはや健保財政は保つことはできない。遅かれ早かれその現実はもうすぐ迫っている。オプシーボの数千万も保険適用が広がってきているのだから、我々鍼灸の療養費も破綻は目の前と考えたほうがいいと思う。指定発言者である、古川俊治氏(慶應大学医学部外科教授 参議院議員)は、小川卓良氏(東京衛生学園 講師)の鍼灸の療養費をもっと活用することで健保財政の破綻を防ぐという手もあると思うのだが、国にその考えはないのか?との質問に、我田引水にそういう指摘をする団体もあるように聞いているが、国にその考えは全くなく、健保は先進医療に使う方向にあり、伝統医療は排除するような動きがあるように感じられていると発言し、場内はどよめきが起こった。国民の総意で伝統医療を健保の療養費にと考えた時代もあるが、その総意は今や<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>IPS</span></span></span>細胞をはじめとする先進医療に国民の総意は向くだろう。対立構造を作ってしまえば間違いなく伝統医療は負けてしまう。<br />どうしても聞きたかった難治性神経疾患の鍼灸治療も、整形外科疾患の鍼灸治療もどうしてもパーキンソン病に対する鍼灸治療の果たす役割と今後の展望を聞きたかったために行けなかった。<br />院で、パーキンソン(<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>)の方を数多く治療するがその治療に行き詰まりも感じていたからだ。<br />私個人で言えば、視覚支援高等学校の脳卒中後遺症の治療の講演を自身の行き詰まりからお断りをした。それだけに鎌ヶ谷総合病院  千葉神経難病センターの医師 湯浅氏の<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>患者が小脳出血を起こし、一時は命の危険もあったが、なんとか回復したところ<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>の症状は全くなくなっていたという驚きの報告があった。<br />&nbsp;<br />&nbsp;<br />それから湯浅医師はなんらかの付着物質が脳内出血によって流れたのではないか?と考えた。<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>発症が起こる前に数年前から臭いを感じなくなる嗅覚障害が発生している場合が多いそうだ。しかも、便秘を長期間に渡って起こしている患者さんに発症率が高いというデータもあるそうだ。異性タンパク質が嗅神経に付着し、臭いがわからなくなり脳内の黒質線条体にそのタンパク質が付着し<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>が発症しているのではないだろうか?という事である。京都府立医大の建部陽嗣氏(鍼灸師 医学博士)は心筋シンチグラフィーをした時に<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>患者とそうじゃない方は明らかに違う造影を示すと言われた。発症するしないに関わらずである。京都府立医大では<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>の診断にシンチをくわえはじめている。そうして建部先生のお話は海外の<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>患者さんと日本の患者さんの違いについて話が始まった。シンガポールでは<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>患者さんの60%は鍼灸に通っている。アルゼンチンでも49% スェーデンでは30%の人が鍼灸治療にかかっている。日本では数字は出ていないが、うちでは<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>患者さんは一日一人くらい。<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>患者の全体が10万人の患者さんがいると言われていることから、おそらく数%程度の方が鍼灸にかかっているのみなのだ。これは東洋医学の国としてはとても少ない。日常的にパーキンソン病を見ている水島クリニックの水島氏は、東洋医学の経絡治療により特有の振戦麻痺が減り、背中などの強直がなくなるという。これは経絡治療以外ではダメで、標示法をしたとしても本治法をしなければなかなかうまくいかないという。しかも、交感神経の興奮を抑えることが大事といい、治療の姿勢は仰向けがいいという。これは水島氏が伏臥位は交感神経はかえって興奮ししてしまうので、できれば仰臥位での治療をということをお話していた。しかも、鍼の深さは4ミリで統一しそれ以上は刺さない。刺すと交感神経を興奮させてしまうからという理屈だった。水島氏が治療した患者さんのビデオを流していたが、なかなか歩行できない方、手が震えてしまう方などもしっかりと普通に歩行ができるようになっていたのに驚かされた。<br />明治国際医療大の助教の福原氏は<span style="font-family: &#39;Liberation Serif&#39;, serif;"><span><span>PD</span></span></span>患者の周辺症状に着目した発表を行い、ここでも便秘はかなり患者さんがお困りだといい、その便秘治療に鍼灸治療はとても有効であり、漫然と下剤を使い慢性便秘を作り出してしまう前に鍼灸をやるべきであり、不眠症や冷え、痛みなども鍼灸をもっと使ったほうがいいというお話だった。<br />&nbsp;<br />あまり長く書くと飽きてしまうだろうが、他にも臨床研究デザインをもっと地域で行おうという福島医科大学や、京都大学の福原先生のお話や、医療との連携をどのように行うか?に関してのお話もあり<br />いつもながら、モチベーションが上がる学会であった。<br />&nbsp;<br />&nbsp;<br />ぜひ、皆さんも足を運び刺激を受けていただきたい。鍼灸師が鍼灸をもっと好きになりもっと興味をもちもっと治療に生かすようにならなければいけないと思うのだ。 【日記】 呼吸の必要性 Thu, 25 May 2017 17:34:57 +0900 1637961 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1637961 <span><span>やっと長かった寒さの季節から暖かい夏の季節になってきました。気温もかなり暖かくなり、外に出やすい気候になってきています。</span></span>
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<span><span>先日、呼吸器の先生の講演を聞く機会がありきいていると、現代の人はどんどん呼吸が浅くなってるということ。</span></span>
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<span><span>意識しないと腹式の呼吸はしていないとのことでした。現代人はスマフォやパソコンで深呼吸などする間などなく仕事をし、呼吸を深くはすいません。そうなると、血液中の酸素がたりないということになります。</span></span>
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<span><span>血液中の酸素がたりないと、筋肉や、内臓に十分に酸素が送られません。栄養学などで一生懸命に食べるものに気をつかう現代人ですが、筋肉は栄養と酸素をうけてやわらかくなります。栄養は十分になったとしても、酸素、つまり呼吸がおざなりでは筋肉も柔らかくならないし、内臓も動きが悪くなります。そのために筋肉は固くなりやすく、またちょっとしたストレスでも伸びなくなります。</span></span>
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<span><span>防止するには、腹式呼吸を何度もすること。</span></span>
<span><span>気が付いたときに腹式で呼吸をして深い呼吸により酸素を十分に取り入れて、血液中に酸素を回すことです。これだけで筋肉のコリなどが楽になったり、頭痛が酸欠で起こっていても軽くなったりするものです。</span></span>
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<span><span>呼吸は現代人の盲点になりつつあります。まずは、深呼吸。どんな事をするときでも呼吸を大事に考えてみましょう。それだけで、いろいろな疾病が軽くなるかもしれませんよ。</span></span>
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<span><span>血行を良くするということは隅々まで栄養と、酸素をいきわたらせることなのです。</span></span>
【お知らせ】 本日夜間診療実施中~ Wed, 24 May 2017 18:45:17 +0900 1636846 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 本日夜間診療実施中~ 【お知らせ】 鍼灸師、柔道整復師、助手(受付等)募集中です Wed, 12 Apr 2017 20:49:43 +0900 1589565 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 鍼灸師、柔道整復師、助手(受付等)募集中です 【日記】 肝臓胆嚢疾患の鑑別 Thu, 06 Apr 2017 11:45:37 +0900 1583585 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1583585




肝臓、胆嚢に問題が生じている時の鑑別。
肝臓系に関係する症状として、皮膚の変化が挙げられます。その変化は、黄疸に代表され、蒼白、オレンジ、緑色を呈します。この変化は、ビリルビンの影響によって引き起こされ、ビリルビン値が2~3mg/dlに達すると目に変化が起こり、5~6mg/dlに達すると皮膚に変化が出ます。
また、ビリルビンは尿にも影響し、暗色尿や明色便(肝炎、胆嚢疾患、膵臓癌、肝細胞毒性薬物、肝硬変)がみられます。この色の変化は、ビリルビンが分泌されていないことを示唆しています。正常では、ビリルビンから変換される胆汁によって、便は褐色となります。
その他の皮膚変化として、紫斑、くも状血管腫、手掌紅斑がみられます。これらの症状ははエストロゲン値の上昇を示唆する血管症状です。これは、エストロゲンが肝臓で解毒されなかった結果生じます。
肝臓、胆管系にみられる筋骨格系疼痛は、肩甲間部、右肩、右肩甲骨周囲にみられます。この肩の疼痛が、唯一の症状であることもあります。
胆管系からの交感神経線維は、腹腔神経叢と内臓神経叢を介して、背側の脊椎領域で、肝臓繊維と交通します。これらの神経支配は両側性ですが、ほとんどの胆管の繊維は、右内臓神経を通って脊髄に達し、隣接する横隔神経と連絡するため、右肩の疼痛を引き起こします。
また、肝臓疾患は、異常な骨増殖を引き起こし、骨軟化症、骨粗鬆症などに関連し、骨痛、重度の変形、圧迫骨折に関与することもあります。
さらに、慢性肝疾患の非特異的合併症として、手関節および足関節の有痛性関節症がみられることもあります。
肝機能の異常によって、血清アンモニアおよび尿素レベルが上昇し、末梢神経機能が障害されます。また、アンモニア濃度の上昇は、脳でのグルタミン酸塩濃度の低下につながり、中枢神経系の代謝、機能が障害されます。これは、脳でのアンモニア濃度が上昇することによって、アンモニアがグルタミン酸塩と反応し、グルタミンが生成されるために起こります。
つまり、肝機能が障害されると、末梢神経、中枢神経ともに影響を受けるということです。
症状としては、羽ばたき振戦、両側性の手根管・足根管症候群がその代表として挙げられます。
まず以上が鍼灸師、柔道整復師など開業資格者の肝臓、胆嚢を疑う時の鑑別の理解になります。
覚えましょう!

【お知らせ】 交通事故の自賠責は顧問弁護士がいますのでご相談ください Sun, 26 Feb 2017 17:00:57 +0900 1558094 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 交通事故の自賠責は顧問弁護士がいますのでご相談ください 【日記】 季節の変わり目 Mon, 20 Feb 2017 11:35:44 +0900 1552601 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1552601 3月の声を聞くとなんとなく春が近いようなそんな感じを受ける今日この頃です。この時期から自律神経の働きがアンバランスになりやすく、動悸、息切れ、不眠といった症状を訴える方が増えてきます。<br /><br />季節の変わり目になると古来の人のように季節に合わせた生活をしているわけではない現代人は
いろいろな不調がでてくるわけです。原因がわかっているのですがなかなか治療ができない、西洋医学だと自律神経には安定剤しか方法はありません。<br /><br />ですので東洋医学の治療が今現在ではもっとも負担のかからないいい方法になります。不眠が中心であれば酸棗仁湯、動悸であれば柴胡加竜骨牡蛎湯か半夏厚朴湯、悩んでストレスということであれば加味帰脾湯などが適していますし、鍼灸で自律神経のバランスをとることもあります。<br /><br />ただし、西洋薬と違い効き目もマイルドです。最低でも1~2週間から数カ月というのが漢方の一般的な服用期間ですし、鍼灸も同じです。やはり効き目がゆっくりなのは体に優しいということですので、根気よく治療はしていかなくてはいけません。<br /><br />どうしても服用してすぐにという方が多いですが、西洋薬と違い、体をゆっくり調整するのが漢方や鍼灸ですので、致し方ないことです。<br /><br />昨今は健康保険も鍼灸には使いにくく、整骨も鍼灸も保険者から質問票が送られてくることが多くなりました。将来的にはもしかすると保険の適応から外れるのかもしれませんが、国民の皆さんには必要な治療技術、医療だと思いますので、今後とも様々な活動をしていこうと考えています。                         
【お知らせ】 平日の受付は午後6時まで。水曜は午後8時まで受付しております Mon, 20 Feb 2017 10:32:38 +0900 1552562 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 平日の受付は午後6時まで。水曜は午後8時まで受付しております 【日記】 認知症の鍼灸治療 Thu, 16 Feb 2017 09:51:46 +0900 1548521 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1548521 <span>認知症治療として効果が期待できる四神聡について紹介する。</span><br /><br /><span>日本の鍼灸ではあまり使われず、もったいな経穴のひとつに四神聡がある。</span><br /><span>読んで字のごとく、頭部にある4つの経穴の事である。</span><br /><br /><span>この4つの経穴に鍼や灸をする事で、徘徊、幻覚、睡眠障害、認知症などの治療に効果が期待できる。</span><br /><span>この経穴について書かれている、谷垣氏の効果が期待できる75穴という書籍より、紹介する。</span><br /><br /><br /><span>古典における認知症に類する症状への鍼灸治療としては宋代の扁鵲心書に痴呆が治らず次第に精気が尽きて死ぬようなものには下腹部の関元穴に3百壮の灸をすべし。とある。</span><br /><br /><span>また鍼灸資生経には著者である、王執中の母親が突然泣き出して止まらなくなった時に、頭頂部の百会穴に灸をして治したとあり、悲愁の情念が強い者に灸をするのがいいと言われている。</span><br /><br /><span>代田文彦医師は、何も食べず、一言も発せず嫁や息子も見分けがつかなくなって主治医も痴呆の始まりではないかとあきらめかけていた80歳代の患者さんが、低タンパク症による下肢の浮腫をとる百会と失眠のお灸を一ヶ月続けただけですっかり落ち着いた。</span><br /><span>二ヶ月目からは足三里、中かん、曲池のお灸も加えて四ヶ月後には普通の会話ができるようになった。</span><br /><span>新聞を読み始め、半年後には鼻からチューブで栄養をとっていたのが口から普通に食事ができるようになったとある。</span><br /><br /><span>約20年間で脳血管性痴呆、認知症での鍼灸治療論文は53論文でていて、症例数は2341症例を分析すると</span><br /><span>そのおよそ9割が改善し、その常用穴の一位が百会、同じ頭部の四神聡と、神庭穴が10位、11位でした。</span><br /><span>百会穴の研究では双方向性の血圧調整作用や血液粘度改善作用などが報告されています。</span><br /><br /><span>四神聡に対する現代の鍼灸書の効能は次のように書かれている。</span><br /><br /><span>精神神経系  (頭痛 不眠 めまい 健忘 癲癇 半身不随)</span><br /><span>その他     (尿失禁等)</span><br /><br /><span>不眠症</span><br /><span>110例で治癒67例 著効35例 無効7例</span><br /><span>方法:四神聡4カ所に針先を百会に向けて頭皮に沿って刺入 置鍼15分以上</span><br /><br /><span>ヒステリー性失語症</span><br /><span>47例で四神聡と左右の合谷 太衝 に刺鍼し満足いく効果を出している (揚金安 中医臨床与保健)</span><br /><br /><span>認知症 </span><br /><span>中国臨床雑誌より</span><br /><br /><span>患者 老人性の脳血管痴呆症認知症</span><br /><span>主要穴:頭部の四神聡 本神 神庭 水溝と後頭部の風池</span><br /><span>配合穴:上肢の神門 後渓 下肢の足三里 太渓 後頭部の大椎</span><br /><span>治療法:頭部のツボには皮膚面に直角ではなく、水平に刺し刺鍼後に連続波で通電刺激を45分 その他の経穴は通常刺法で45分置鍼</span><br /><span>結果:主要症状が基本的に回復、一般の社会活動ができるレベルが6例</span><br /><span>軽減ないしは一部消失し質問にも答えられる有効症例20症例 無変化ないし無効症例4例</span><br /><br /><span>位置:頭頂部の百会穴の前後左右1寸の四カ所</span><br /><span>簡便法は、まず両耳の先端をつなぐ線と正中線の交点をみつけ、その前後左右になる。</span><br /><br /><span>不眠症246症例で四神聡と足三里の刺激効果を検討</span><br /><br /><span>河南中医学院の張らは、多施設ランダム化試験により検討した結果、不眠症には足三里より四神聡が有効だったと報告がでている。</span><br /><br /><span>患者:3医療機関の外来患者267例 一ヶ月以上の不眠症状 年齢18歳~65歳をランダムに四神聡群と足三里群に分けた。</span><br /><br /><span>治療法:四神聡群は針先を百会穴に向けて斜刺(15度~25度)0、5寸</span><br /><span>足三里群では、左右に直刺1、5寸</span><br /><span>両群とも、得気後に置鍼30分 一日5回 週5日 休息は2日 1クール5回 3クール治療</span><br /><br /><span>結果:脱落者がでて、最終的に四神聡124例 足三里122例になったが、結果、四神聡群では臨床的回復79例、著効15例 有効8例 無効22例</span><br /><span>足三里群 臨床的回復63例 著効11例 有効8例 無効40例</span><br /><br /><span>効果は四神聡が高いと言える。</span><br /> 【お知らせ】 本日は夜間診療で受付は20時までです。 Wed, 15 Feb 2017 14:12:12 +0900 1547848 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 本日は夜間診療で受付は20時までです。 【お知らせ】 wifi 無料ですのでパスワードはお聞きください Tue, 14 Feb 2017 12:46:15 +0900 1546723 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ wifi 無料ですのでパスワードはお聞きください 【日記】 腹痛 Sun, 12 Feb 2017 17:02:49 +0900 1544984 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1544984 奇穴。<br /><br />足の第2趾の趾頭の中央に墨で仮点を付け、趾を折り曲げたときに、足底に墨のついたところが裏内庭。<br /><br />沢田流では「この穴に灸をして熱さを感じないときは食傷(食あたり)である」という。普通、足底は灸をすえるとひどく熱いが、下痢や腹痛の時には熱くない。<br /><br />この経穴に熱さが感じるまで多壮灸をすると、下痢や腹痛が<br />ピタリと止まり食傷は中和される。<br /><br />急性腸炎で下痢のはげしいときは梁丘、裏急後重の時には崑崙等にも10壮以上すえると良い。また、裏内庭はアレルギー等の自家中毒にも使うと習った。 【日記】 ストレス耐性を高める Fri, 10 Feb 2017 09:31:42 +0900 1542506 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1542506 <span>まずはストレスに敏感になる!ストレス耐性を高める方法<br /> <br /> ◆はじめに<br /> <br /> 現代社会において、ストレスを感じることは多々あります。自分はどうもストレスを感じやすい、他人よりもストレスに弱いのではないかと悩むことはないでしょうか。<br /> <span><br /> ストレスに弱いと感じている人へ、ストレス耐性について紹介したいと思います。<br /> <br /> ◆ストレス耐性とは?<br /> <br /> 主に以下の3つがあげられると思います。<br /> <br /> ストレスに強い<br /> ストレスと付き合うのが上手<br /> 同じ条件下でもストレスを感じにくい<br /> <br /> ◆ ストレスに強くなるためには<br /> <br /> ストレスは溜めずに発散する<br /> <br /> ストレスを感じるのは、脳の「扁桃体」という部分です。そこまで分かっているのですが、扁桃体を鍛える方法や食材はないというのが現在の見解のようです。 過度のカフェインやアルコールはよくないそうですが、基本的には遺伝や育った環境などで強さ弱さは決まっているそうです。<br /> <br /> ストレスに強い人は、鈍感というよりも「ストレス発散が上手」ということのようです。簡単にいえば「新しい刺激を入れて、古い(嫌な)記憶を捨てる」ということです。<br /> <br /> 脳はルーティンワークばかりだと、同じ部分しか働いていません。いつもと違う部分を刺激すると、そちらの活動が活発になり、バランスが取れます。脳全体を安定させることで、扁桃体ばかりが活動しないようにします。<br /> <br /> 自分のストレスに敏感になる<br /> <br /> ストレスに弱い人は「自分のストレス」をついつい軽く見がちです。「自分はすぐにストレスを感じるから」「いつもしんどいけれど、こんなものだ」と思っていないでしょうか。<br /> <br /> ストレスはコップにたまる水にたとえられます。中身を捨てずにいると、いつかあふれ出してしまうのです。そうなると、立ち直るまでに大変な思いをしなければなりません。<br /> <br /> 自分がどんなことにストレスを感じやすいのか、まず知ることが必要です。孤独に感じる時がストレスになるのか、大人数といる時がストレスになるのか、時間 に厳しいのかルーズなのか、といった「自分の傾向」を知ることで、それに対する対策を講じてみます。うまくばかりは行かないでしょうが、今あるストレスを 半分にすることを目標にしてみましょう。<br /> <br /> ストレスは身体からのストップサイン<br /> <br /> もし、ストレスを感じることなく過ごしていたらどうでしょうか。限界まで働いてしまい、倒れてしまうことでしょう。<br /> <br /> ストレスを感じると言うことは体からの「ストップ」です。人間は機械ではありません。<br /> <br /> ストレスを感じながらもいろんなことにチャレンジ・経験し成長することで、自分の仕事や生活も豊かになっていくのではないでしょうか。<br /> <br /> ◆おわりに<br /> <br /> 「ストレスがなさそうでうらやましい」と思うこともあると思います。でも、本当にストレスをまったく感じていないのなら、その人はもしかしたらもう限界寸前なのかもしれません。ストレスが当たり前すぎて何も感じないというのも、危険な兆候です。<br /> <br /> ストレスは感じて当たり前、これといった特効薬もありません。ストレスと上手に付き合っていくつもりで、発散し世界を広げていけばと思います。</span></span> 【お知らせ】 当院は各種カードが利用できます。ぜひお問い合わせください。 Tue, 07 Feb 2017 14:13:16 +0900 1539724 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 当院は各種カードが利用できます。ぜひお問い合わせください。 【日記】 自律神経失調症 Fri, 03 Feb 2017 16:25:45 +0900 1535433 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1535433 <br /><br /><br /><br />自律神経失調は多くみられる疾病である。多くは他の疾病との関連も示唆される事はあるが、検査の結果どこも悪くなく、器質的疾患が見られない場合に、自律神経の失調と言われる事が多い。<br /> 症状は、頭脳や体力が衰えた感じがしたり、睡眠障害、頭痛、肩や首、背中の強直性の凝り痛み、イライラなどの精神症状など様々で、定型的なものはなく、緩慢に発病する事が多く、好不調があり一定はしない。<br /> <br /> 現代鍼灸の報告は1955年くらいから始まっており、50年代には100例以上の臨床観察データがでている。<br /> 刺鍼だけじゃなく、お灸や穴位注射、皮膚鍼を使った報告もある。<br /> <br /> 80年代になると耳穴圧丸、磁療法、静電気治療などより多くの治療法が出現して穴位刺激法を使って治療する事になる。<br /> いずれも優れた効果があったが、不眠や、動悸といった症状に多くの報告があった。<br /> <br /> 治療:<br /> 皮膚鍼:<br /> <br /> 取穴 <br /> <br /> 主穴:頸椎1~7番の両側 胸椎5~12番の両側<br /> <br /> 配穴:額部、頭部、眉弓 神門 足三里 三陰交<br /> <br /> 治療方法:頸椎取穴すべてに鍼をするが、決して深鍼ではいけない。浅鍼で鍼が寝るくらいの刺入でよろしい。<br /> また主穴の両側を重点的に刺入する。頸椎からはじめて上から下まで刺入する。<br /> その後に胸椎の5~12を横刺か、直刺するが、深さはやはり0、5ミリ~1ミリとする。<br /> 毎日一回、もしくは隔日に一回治療して、12回を1クールとする。<br /> <br /> 治療効果:224例を治療して治癒15例、著効101例、有効102例 無効6例で、有効率は97、3%であった。<br /> 発病してから間もない方のほうが治癒率は高く、慢性化するほど治癒率は低くなる傾向にある。<br /> <br /> 刺絡:<br /> <br /> 主穴:背部両側 凝り疼痛のある阿是穴<br /> 治療方法:鍼で背骨両側の輸穴を刺し、カッピングをかぶせて時間をおく。<br /> 数滴の出血がある場合もあるが、ない場合が多い。<br /> 食後ではない方がよく、なるべく食事をとられていない方がよい。<br /> 一日一回を7回で1クールとする。<br /> <br /> <br /> <br /> 治療効果:254例を治療し、著効105例、有効88例 無効16例で有効率は93、7%だった。<br /> <br /> 灸療:<br /> <br /> 主穴:失眠、勇泉、足三里 三陰交 (百会 四神聡)<br /> <br /> 治療方法:百会と四神聡には置鍼しながら、灸を失眠、勇泉などにする。<br /> 寝れるようになってくると、置鍼しないで、失眠などに灸をする。<br /> <br /> 治療効果:不眠患者168例を治療して、治癒85例、有効69例、無効14例で、有効率は91、7%だった。<br /> <br /> 【お知らせ】 当院は予約制ではないので、時間内にきていただければ当日でも治療はできます。 Fri, 03 Feb 2017 16:25:02 +0900 1535432 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 当院は予約制ではないので、時間内にきていただければ当日でも治療はできます。 【お知らせ】 本日は午後8時まで受付しています。 Wed, 01 Feb 2017 14:31:19 +0900 1533016 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/ 本日は午後8時まで受付しています。 【日記】 逆子 Wed, 01 Feb 2017 13:56:03 +0900 1532969 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1532969 <span><span><br /><br />妊娠期間における症状には、切迫流産、妊娠悪阻(つわり)、機能</span><span><br /> </span><span>性子宮出血、妊娠中毒症、胎児位置異常(逆子)などがある。<br /><br />この</span><span>ような妊娠管理に対する鍼灸治療は、石野信安医師ら(産婦人科)</span><span><br /> </span><span>により1949年(昭和24年)以降、半世紀以上にわたり臨床研</span><span><br /> </span>究が行われてきた。<br /> <br /> <span> 妊娠後半期に三陰交(足の内果、上方三横指のツボ)へ施灸するこ</span><span><br /> </span><span>とで胎動を強く感じるようになり、胎位異常(逆子)が、この施灸</span><span><br /> </span><span>によって正常位に自然回転する効果を認めた。さらに、三陰交の施</span><span><br /> </span><span>灸により下肢の浮腫減退、下肢牽引感(だるさ)の消失、分娩時に</span><span><br /> </span><span>は分娩時間の短縮(分娩促進)、出血量の減少、和痛分娩の効果な</span><span><br /> </span>どがみられたという。<br /> <br /> <span> 林田和郎医師(東邦医科大学/現在、はやしだ産婦人科医院)によ</span><span><br /> </span><span>る1987年の報告では、1978年12月1日より1984年1</span><span><br /> </span><span>2月31日までの約6年間の、静岡県藤枝市立志太総合病院「さか</span><span><br /> </span>ご外来」における584人の骨盤位<span><span>に対する三陰交の灸頭鍼治療により、525人(89.9%)の妊</span>婦が正常位になったとある<br /> <br /> <span> 藤田保健衛生大学、坂文種報徳會病院での365症例の逆子治療(</span><span><br /> </span><span>三陰交、至陰、その他)のデータでは、妊娠26週から30週+6</span><span><br /> </span><span>日までの、他に異常所見のない骨盤位176人中、166人は頭位</span><span><br /> </span>に戻り、矯正率は94.3%であった。<br /> <br /> <br /> <span> 逆子治療の代表的な治療点としての三陰交は、足の太陰脾経の経穴</span><span><br /> </span><span>であり、その名のとおり、肝、脾、腎の三陰経が交わる、産婦人科</span><span><br /> </span><span>領域における重要なポイントとされる。さらに、この三陰交は胞中</span><span><br /> </span>(子宮)に始まる衝脈(奇経)の会穴でもある。<br /> <br /> <span> また、至陰は泌尿・生殖系とも関係が深い足の太陽膀胱経の経穴で</span><span><br /> </span>、小趾外側爪甲根部の井穴である。<br /><br />このように統計的に逆子の治療はデータが揃っているのでぜひお困りの<br />方は鍼灸を試されるといいと思う。<br /></span></span> 【日記】 冷え症 Tue, 31 Jan 2017 11:13:32 +0900 1531632 https://maruyama121.on.omisenomikata.jp/diary/1531632 冷え性は漢方薬治療の視点では「冷え症」といわれます。
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冷えを訴える人はとても多く、その多くは女性にみられます。
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その原因として考えられるのは、貧血や低血圧、ホルモンのバランスや自律神経失調症、甲状腺の機能低下などですが、はっきりとした原因疾患が見つからない場合も多く、西洋医学的には冷えは体質(冷え性)ととらえます。
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漢方薬治療の視点では、冷えはさまざまな健康障害のもとになると考えていて、「冷え症」といいます。不規則な生活、ストレス、過度な冷暖房、シャワーなどの生活環境に原因があると考えられます。
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冷えの主な症状は、手足や腰などに不快な冷感を感じることです。
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夏でも靴下がかかせなくなり、エアコンの風にあたるだけで体調が悪くなる人もいます。西洋医学の視点では、貧血や甲状腺疾患などの明らかな原因がある場合はそれを治療します。
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体質的な冷え性は、手足の血液循環を良くするために末梢循環改善薬を投与することもありますが、あまり積極的に治療は行いません。
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冷え性に効果のある漢方薬にはどういったものがあるのでしょうか。
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漢方の視点では、冷えは放置すると月経痛をはじめ様々な病気になると考えます。末梢血流だけでなく全身の気・血・水バランス改善が重要で、そのためには症状に合わせた幅広い漢方薬が選択されます。
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また、冷え症は虚証に特有の症状ととらえられがちですが、冷えとのぼせが混在する症状がみられる場合もあります。
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この様な症状に虚証に使うような体を温めるような漢方を使っては、かえって症状を悪くする場合があるので注意が必要です。
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使われる漢方薬は主に、体力が比較的なく、手足のほてりや月経不順を伴う場合には「温経湯」、下腹部痛、めまいがあり疲れやすい場合には「当帰芍薬散」を、下痢や腹痛を伴う場合は「真武湯」を用います。
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のぼせや肩こり、下腹部痛がある場合には「桂枝茯苓丸」を用います。冷え性に効果のある漢方薬は数多くあります。
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冷え性はさまざまな病気の原因にもなるので、放置せずに治療をしていくことを考えましょう。